

2025.5.15
敬葉
淡い緑あふれる、よき日に。産まれてきてくれてありがとう。名を「敬葉(いつは)」と付けた。先祖や周囲の人々を敬い、自然を尊び、慎ましく幸せであれ。と願い込めて。「父になった」という言葉だけが宙を舞い、今はまだ、ただふわふわとしているその感じを味わっている。


2025.3.30
パキスタン
39日間、パキスタンの北部カラコラムエリアを旅した。「カラコラムスキー遠征隊」の一員として、その冒険を共にした。撮影担当としての役割を念頭におきながらも、自分も興味の赴くままにカメラを向けた。人はなぜ、冒険したい、挑戦したいと思うのだろうか。その姿に密着した。
当たり前のことかもしれないが、主となる自分達の冒険はその環境の上に成り立っていることに気付かされる。そこには特有の自然環境があり、人々の営みがあり、宗教がある。信じるものも、幸せの価値観もまるで違う。自分自身の持つ価値観や世界は、一生かけても知ることのできない広い広い世界のほんの一部でしかなく、また、その別な一部の世界を自分の足で歩くことができて本当によかった。このことは、また別の機会で表現したいと思う。

2025.3.3
吹雪
犬も風雪がたたきつける冬の山はしんどいようだ。風が吹くと、その身を隠せる場所を探して爆走している。

2025.2.27
野生と観光
大型のバスから続々と観光客が降りてくる。売店で購入したパンの耳が湖に投げ込まれる。遥かシベリアから飛来した白鳥たちは、アイドルさながら記念撮影の対象となっている。白鳥は野生動物だ。

2025.2.12
一人の朝
日の出前。一人、カルデラの斜面を登る。キンと冷えた闇を淡々と登る。聴こえるのは踏み締める雪の音、木々の声、そして自分の呼吸音。淡々と斜面を登り、朝日を浴び、滑って帰る。自然のパワーをたっぷりと身体に取り込むことができる。



2025.2.6
純粋な、自分の旅を。
年に最低一度は地元を掘り下げる旅をしようと心がけている。奥へ入り込むと、暮らしのすぐそばにこんな世界があるのかと、毎度驚かされる。この新たな発見が面白くてたまらない。連山の末端から始まって、年々、少しずつ北東の先端へと向かっている。無数の斜面が目に飛び込んできて、まだまだこの探求は終わらない。国後が近い。下山した次の日は2月7日「北方領土の日」だった。少し調べてみた。
——1855年の同日、日本とロシアの間で「日魯通行条約」が調印され、北方四島が日本の領土であることを両国で確認した日となる。しかし1945年の終戦後、ソ連軍の侵攻により約17,000人の日本人島民が故郷を追われた—— と、ある。
今から170年前のことだ。すぐに手の届きそうな国後島を何度も見つめた。根室海峡に浮かぶ漁船の灯りがぼんやりとその問題の境界線を表していた。領土、領海、経済。利益が絡むと欲が生まれ摩擦が発生する。そして戦争に発展する。歴史の中で何度も繰り返されていて未だ終わらない。争いのない世の中になってほしいが、そう単純なものではないことはわかっている、人間は。朝日に浮かぶ国後島の姿はただただ美かった。生きている間にあの山に登ってみたい。


2025.1.24
屈斜路カルデラ、水の旅。
某雑誌の取材撮影のサポート。「景色の紹介だけではなく、暮らしやその遊びを・・・」という相談をいただき、「それなら一緒に遊びましょう」ということで山へ、川へ。屈斜路カルデラの水の旅を味わっていただきました。どんな記事になるのかリリースが楽しみです。


2025.1.22
ただいま屈斜路湖
今年は色々な事情で、屈斜路湖から離れていることが多い。今はその距離感を楽しんでいる。ようやく浅い場所に氷がはった。「夕方スケートしません?」友人から誘いのメッセージ。いけなかった。翌日屈斜路に戻ると、気温が上昇し、風が吹いた。氷は割れて川へ流れていった。きっとまた凍るだろう。ただ、全面結氷はしないと思う。それでも湖はどっしりと美しい。





2025.1.18
なんぷ
南ふらの(通称なんぷ)に約1週間滞在した。友人や先輩方がいる。同じ北海道でも、土地が変われば人も変わる。文化やコミュニティーの雰囲気もそれぞれの色がある。1000m前後の山々に囲まれたなんぷエリア。自然豊かなその環境の中には小さな集落がいくつかあって、雪好き川好きユニークな人々が暮らしている。穏やかな田舎暮らしがありながらも、大きな経済圏としてリゾートのトマムがあるのも特徴だ。バランスなのだ。1週間ほど滞在することで、少しだけその土地の暮らしを覗き見することができた。そうするこで自分の暮らしも、さらによく見えてくる。滞在中お会いした皆さん、お世話になりました。良い刺激とたくさんの愛をありがとう。

2025.1.11
スキー散歩
雪が降った日は心躍る。散歩はスキーで。圧雪された場所はカイよく引っ張ってくれるので気持ちがよい。

2025.1.3
安全祈願
1人黒岳の山頂へ。頂上にて今シーズンの安全を祈願する。その後はご褒美のラン。冬季間の最終営業日ともあって、人が多かったが4人目くらいで気持ち良く一本落とす。


2025.1.1
謹賀新年
年が明けた。今年も北見で新年を迎えた。のんびりした朝を迎える。お供えをして、お雑煮を食べる。初詣へ行き、家内安全、無病息災を祈願する。この場所での年越しはきっと最後になると思い、三脚をたてて記念撮影をした。この川沿いのカーブの道がお気に入りだ。今年もよき年となりますように。